SSBB Festival
サワービールはクラフトビールのカテゴリーの中で地位の高いものとなった。理由は簡単だ。サワービールは複雑でありながら、どことなくすっきりとしていて飲みやすい。その独自性がこのビールに不朽の魅力を与えている。
近頃、ビール輸入業者が積極的にサワービールを輸入し始め、国内のブルワーたちもこのスタイルのビールづくりに挑戦し始めたため、日本でようやくサワービールの良さが認知されつつある。国内産で市場に出回っているものは、ケトルサワーと木樽熟成サワーである。この11月、驚くほど幅広いサワービールを探求することのできる、日本のビールファンにとって貴重な機会が提供される。
野沢温泉にあるアングロジャパニーズブルーイングカンパニー(AJB)のトム・リブシーと妻・絵美子がSSBBフェスティバルを開催することになった。SSBBは、セゾン、サワー、バレル、ブレットを表す。ブレット(ブレタノマイセスの通称)は、サワービールに酸味を与える野生酵母の一種だ。
イベントでは、多様なビールを取り揃えることで知られているミッケラー東京とピガールを含む、6つのビアバーがそれぞれ10種類のビールを提供する。当日提供されるブルワリーのラインナップは(サワービールの観点からみると)実に素晴らしい。世界的にも評価の高いファイアストーンウォーカー(米国)、オルヴァル(ベルギー)、カンティヨン(ベルギー)、トゥ・オール(デンマーク)など。日本からは、AJBはもちろんのこと、京都醸造、バーバリックワークス、ヨロッコ、麦雑穀工房マイクロブルワリー、奈良醸造、ビーイージーブルーイング、ロコビア、タルマーリー、箕面ビール、志賀高原ビールのビールが登場する予定だ。また、ボトルショップも用意されるため、豊富な品揃えのサワービール(中には珍しいものもある)の中から好きなものを購入し持ち帰ることができる。
イベントは11月3日の11時~18時、野沢温泉から少し離れた景色のよい北竜湖(長野県)で開催される。当日は、野沢温泉からシャトルバスが運行している。ビールの購入はチケット制となっていて、前売券は11枚綴り(+オリジナルグラス半額)が3000円、22枚綴り(+オリジナルグラス無料)が5000円でオンラインで購入可能。オリジナルグラスの購入は1脚1000円なので、前売券がお得。当日チケットの追加購入は1枚250円。
サワービールは高価で希少であるため、このイベントの価格設定は非常にお手頃だといえる。価格は別にして、世界屈指のサワービールを幅広く試せるという点で、またとない機会だ。サワービールの魅力をお伝えするのはこの辺にしておこう。是非SSBBに参加し、ご自身の五感でサワービールを学んでいただきたい。
イベントの詳細やチケットについて: http://ssbbjapan.com