ヨーロピアンビアスター（EBS）は世界で権威のあるビールコンペの一つで、おもに欧州の伝統的なビアスタイルのビールが審査される。審査申込みは9月17日まで。6月25日までは早期申込み割引が適用される。日本のブルワーもぜひ挑戦してほしい！　例年このコンテストでは国内のブルワリーも活躍している。その理由として、日本でクラフトビールムーブメントが起こりはじめていた1990年代後半当時、欧州の伝統的な醸造方法に大きな影響を受けていたことが挙げられるだろう。

本大会は2004年から開催され、「本物でありながら、特徴のある高品質なビール」に賞が送られる。今なお伝統的なビアスタイルの人気が高い欧州でも、独創力を発揮したいブルワーたちがいることから、2021年には新たな「フリースタイルビール」というカテゴリーが追加され、計71のカテゴリーで審査される。考えてみれば、ビアスタイルの多くは想像力に富むブルワーがビールに変化を持たせたことによって生まれたものだ。この新しいカテゴリーでビールの未来が見えてくるかもしれない。

出品されたビールは、業界のプロたちによって審査される。受賞したブルワーは手にした栄誉で恩恵を受けるのは確実だが（売り上げアップの恩恵も）、出品するだけでもメリットはある。審査員から貴重なフィードバックを得られるのだ。エントリーフォームや必要情報などはウェブサイトをチェックしよう。また各カテゴリーについての説明もサイトからPDFでダウンロードできる。

英語が苦手だと、カテゴリーの説明文は手ごわいかもしれないが、そこで諦めないで。手伝ってくれそうなブルワー仲間に連絡を取ってみるか、辞書を引っ張り出してみよう。ビールと語学、二つの挑戦に挑むのも良いではないか（本当に困っているなら、本誌編集部に連絡してもOK。手数料は不要）。あなたのブルワリーやタップルームの一角に、トロフィーが並ぶのを応援したいのだ。幸運を祈る！

https://www.european-beer-star.com/ebs-en/