Home Tap Craft Beer


ビールの宅配サービスは、(少なくとも)ここ数年で日本国内でも普及しはじめていた。そして新型コロナウイルスの感染拡大を受け、このようなサービスへの需要は急激に高まった。我々の予想では、生活様式が比較的正常に戻ったあとも、ニーズの高まりは変わらないだろう。新鮮なビールが自宅に簡単に届くという便利なサービスは、今や人々の生活の一部になったのだ。

数あるサービスの中で、我々の目に留まったのは「New Beer Experience(新しいビール体験)」というキャッチフレーズでキリンが提供している「ホームタップ」。多くの人にとっては、まさに初めての体験となるだろう。日本の家屋に適した小さなビールサーバーシステムのホームタップは、数年前からキリンが小規模な飲食店向けに展開している「タップマルシェ」がアイデアの元となっている。タップマルシェとは、スペースが限られている飲食店でもクラフトビールを含むビールを樽生で提供できるようになるサービスだ。

ホームタップのビールサーバーは、シンプルでエレガントなポットと見た目があまり変わらない。重量は5キログラム以下、電源もいつものようにコンセントに挿すだけだ。ビールを冷蔵管理し、冷たいビールが飲めるように設計されている。自宅に届いた小さな樽(専用ペットボトル)をサーバーにセットしたら、あとは注ぐだけ。小さくずんぐりとした見た目のペットボトルには1リットルのビールが入っている。

喜ばしいのは、ビールのラインナップに、ラガーの代表的ビールだと世界的に認識されているブルックリンブルワリー「ブルックリンラガー」も入っていること。問い合わせたところ、ブルックリンラガーは2021年に提供再開予定だそうだ。



ホームタップは会員制の定期購入サービスで、サーバーレンタルは無料(最低契約期間(12か月)継続利用の場合)で、2つのコースから選べる。月2セット(4L)コースは、ビール1リットル2本を月2回、月額8,250円から(商品により変動)、月4セット(8L)コースなら4本を月2回、月額12,430円から利用できる。そのほかのくわしい内容については ウェブサイトをチェックしよう。

そんなに毎月ブルックリンラガーを飲めないというならば(そんなことがあるだろうか?!)、キリン直営のオンラインショップ「DRINX」から申し込める、ブルックリンブルワリーの会員制定期宅配サービス「B」で瓶や缶のビールを楽しもう。月額4,980円で、毎月ブルックリンブルワリーの厳選されたクラフトビール12本セット、月ごとに変わる同梱アイテム(オリジナルのステッカーやコースターなど)や限定ビールが自宅に届く。会員になると、限定キャンペーンのほか、東京にある同ブルワリーの旗艦店「B」で実際に試飲できたりもするそうだ。

最後に、「ホーム」タップという名前だけに、家だけで楽しまなければいけないということはない。オフィス、ギャラリーやレコーディングスタジオなど、楽しめる場所の可能性は無限大だ。