by Ry Beville
広大な面積を持つ東北地方は一部の工業地帯を除きその大部分が農業用地と起伏の激しい山地からなる。旅行に際して特に危険なエリアがあるわけでもなく、豊かな自然が広がる景色が美しい。
3月11日に発生した地震、津波、そして放射能汚染のトリプル災害によって東北地方は計り知れない打撃を受けた。特に沿岸部は壊滅状態、内陸部もその大部分は現在も経済的に大きな打撃を受けたまま立ち直れないでいる。生活面でも仕事面でも何も影響が無かったという人はほとんど居ない。
クラフトビアの世界ももちろん例外では無い。東北エリアのクラフトビアも順調に規模を拡大してきていたのだが、例えば宮城マイクロブルワリーは醸造所が醸造技師の自宅とともに完全に流失してしまった。ゼロからの再建を目指すということなので是非なんとか頑張って欲しい。その他のクラフトビアメーカーも地震の影響を受けた。震災後、売り上げは大きく落ち込んでいる。
本誌は今回、東北地方の4つのクラフトビア醸造所を取り上げた。それぞれ比較的近いところに立地し、それぞれが確かな品質を誇る。他の醸造所も今後紹介していく予定だが、今回は東北地方の中でも特に北部エリアの醸造所を取り上げた。読者の皆さんもこれらの醸造所を是非実際に訪れて元気づけてあげて欲しい。クラフトビア愛好家としてクラフトビアに対する寄付金という手段で彼らを応援することも考えてみてはどうだろうか。
Tazawako
Baeren
Iwatekura
This article was published in Japan Beer Times # () and is among the limited content available online. Order your copy through our online shop or download the digital version from the iTunes store to access the full contents of this issue.