日本では、全ての主要な大手ブルワリーはダークラガーを生産している。しかしながら、それらが何スタイルなのかは明確でないことが多い。ラガーイーストを使っているのに、スタウトと呼ばれるものがある。また、ブラックという英語の語を使ってブランド化しているものもあるが、そのほとんどは...
"Chabeer" at Kyoto Beer Lab
恐縮ながら言わせていただくが、日本のクラフトビール業界にはいつもちょっとしたコンプレックスがある。日本にはこの国で生まれた独自のスタイルのビールが存在しない(「ドライ」の元となるアイデアはドイツで誕生したため、日本...
1980年代、クラフトビールムーブメントが米国で起こって以来、その中心にあったのはいつもエールだった。当時米国を支配していた大量生産型「淡黄色の炭酸ラガー」に対抗するように、ペールエール、IPA、バーレイワインやインペリアルスタウトなど、上面発酵のエールを軸にムーブメントは発...
今年も冬がまたやってきた。今号のスタイルコラムで、冷えた身体を温めるビールを紹介するのは自然の流れだろう。寒い日の夜に、コクがあり麦芽の香りが立つ、濃色で強めのビールをじっくり味わう──これ以上望むものがあるだろうか。スコッチエール、またの名をウィー・ヘビーと呼ばれている...
(TDM 1874's kölsch; photo, Mark Meli)
ドイツ・ケルン地方の方言で「ケルシュ」という語は、ケルンに関係するあらゆる物事を表す形容詞である。ビアスタイルとしてのケルシュはEU(欧州連合)の法律の下で地理的保護表示の対象となっており、ケルン...