World Beer Cup 2024


(Tomoko Sonoda of Harvest Moon)



ワールドビアカップ(以下WBC)は世界で最も威厳のあるビールの大会で、現在では毎年、世界で一番美味しいビールを発表している。その中には日本の醸造所もあり、今までのWBCの結果によると、1996年の初開催から日本は、安定的にメダルを獲得している。箕面ビール、コエドビール、ハーベストムーン、富士桜高原麦酒、ベアードビールなどの醸造所に続いて、1つ、または複数のメダルの獲得に挑戦してみてはいかがだろうか。

WBCの2023年大会には、全世界51カ国、2,376ヶ所の醸造所から10,000種を超えるビールが出場した。今年の大会では110のカテゴリがあり、ベルギー、ドイツ、イギリスといったヨーロッパの強豪国で人気な伝統的なスタイルから、アメリカやその他の国で発展した近年のスタイルまで含まれている。また、エクスペリメンタル(実験的)やヒストリカル(歴史的)といった独特なカテゴリもある。2023年開催時は、それぞれのカテゴリに平均99種のビールが登録され、特にアメリカンスタイルのインディアペールエールのような人気のカテゴリには412種ものビールが集まり、厳しい戦いとなった。

2023年には26カ国から272名の審査員が参加し、そのうちの何名かは日本のプロだった。審査員たちが出場ビールを評価し、醸造家に貴重なフィードバックを与える。その中から選ばれた数点が次のラウンドに進み、ファイナルにたどり着いたビールには金、銀、銅メダルが贈られる(審査員がメダルに値しないと判断した時を除く。実は時々起こる!)。審査員たちは慎重に選ばれており、プロとしての仕事や講座で学んでいるため官能評価に長けている。

2024年の大会への出場登録は、今年の12月7日までだ。登録に関する詳細はWBCのウェブサイトで確認してほしい。ビールの発送期限は2024年の3月までで、混載ポイントからはその道の達人たちが冷蔵のリーファーコンテナで輸送してくれる。授賞式は、ラスベガスのクラフトブルワーズカンファレンスと共に4月24日に開催される予定だ。カジノに行かなくても夢を掴むことはできる。WBCのメダルは、士気に関しても、PRにおいても、醸造所にとって大きな影響を与えるだろう。少なくとも、競い合うというのは楽しい!





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