霧の街、サンフランシスコ。進歩的な政治の街でもある。スタートアップの街であり、カウンターカルチャー(反体制文化)の街であり、(サンタナ、グレイトフル・デッドなどを生んだ)音楽の街である。ゲイの権利、ゲイ文化の街である。選りすぐりの建築の街。ケーブルカーの街。ゴールデンゲートブリッジ、世界有数の美食、ヨット、美術館……。そして、サンフランシスコはビールの街でもある!
サンフランシスコには、米国クラフトビールのパイオニア・アンカーブルーイングカンパニーに端を発した活気に沸くビールコミュニティーがあり、30以上のクラフトブルワリーとともに今もなお成長し続けている。飲食文化の中心地でもある同市には、クラフトビール専門のバーが数百とあり、カリフォルニア北部にある何百ものブルワリーでつくられた最高のビールが提供されている。この街が、クラフトビールスポットであることは間違いない。もしかすると、米国でも指折りのスポットかもしれない。
ブルワーとバーも一様に、このビール文化を毎年サンフランシスコビアウィークという形で祝している。2018年は2月9日から18日まで開催され、サンフランシスコ市内および周辺で数百のイベントが開かれる。サンフランシスコビアウィークのオープニングが一番盛大で(そしておそらく、最も期待が寄せられている)、カリフォルニア北部のブルワリー120社以上が、2月9日午後6時から10時半までビールを注ぐ(前売り券のみ)。もちろん小規模イベントもそれぞれ魅力的で、日本をテーマにしたものもいくつか開かれる。長年かなりの数のイベントに参加してきたジャパン・ビア・タイムズのスタッフは、その質と価値を保証しうる。
ビールを愛し、同市を訪れることを考えてきたなら、サンフランシスコビアウィークが開かれるこの期間こそがそのときだ。日本からサンフランシスコ空港までは手頃な直行便がたくさんあり、安いホテルを見つけるのもそう難しくない。そして、この時期のサンフランシスコの気候はかなり快適だ。詳しくは、サンフランシスコビアウィークの公式ウェブサイト(sfbeerweek.org)をチェックされたい
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