BBW 2014



ベルギービールは本質的にはクラフトビールだ。すべてのベルギーの醸造所が非工業的・職人的な醸造アプローチを採っているわけではないが、多くの醸造所はそうしている。それはベルギーの醸造伝統において、なくてはならない部分なのだ。

人々の舌を主流のラガー以上に複雑な香りに慣れさせたり、そういったビールより高い値段設定がなされることで、ベルギービールは日本におけるクラフトビールの道を開拓する一助となった。初期の支援者や小西酒造といったインポーターには感謝しなければならない。また、ベルギービールは数多くの国内ブルワーにインスピレーションを与えてきた。箕面ビールは、2012年のワールドビアカップで、ヒューガルデンに似た、ゆずを使ったホワイトエールで金賞を受賞。そのほか、多くの日本の醸造所がユニークな香りを付けるベルギー酵母を効果的に使用してきた。さらに、菅原良平もいる。彼はベルギーで自らビールを醸造。再輸入し、都内に数店舗ある彼のベルギーテーマのバーやレストランに置いている。

ビール愛飲家ならだれしも必ず1度はベルギー旅行を企画しているはず。とはいえコストがひどく高いようであれば、少なくとも日本にも選択肢はいくつかある。ベルギービールウィークエンドは多様なビール、ペアリングフード、そして生演奏がある素晴らしい選択肢の1つだ。フェスティバルがそこかしこで開催されるようになったこのごく数年の間にベルギービールウィークエンドは、かつては六本木で1週間開催されていたイベントから、年間を通して異なる時期に合計6都市、50日間近く開催されるイベントへと成長した。

「どこにでも現れて、なんでもかんでも提供するオクトーバーフェストの別バージョンじゃないの?」と皮肉る人もいるかもしれないが、私たちはそうは思わない。ベルギー醸造所、インポーター、そしてベルギー文化や旅行に係る個人が細心の注意を払って本イベントに協同している。お金を儲けたいのは確かだが、トータルの信頼を犠牲にするほどではない。私たちはその態度に称賛を送るし、開催以来、毎年いくつかのウィークエンドに立ち寄っている。イベントで日本のクラフトビール醸造士や業界の友人を見つけても、何の驚きもない。

This article was published in Japan Beer Times # () and is among the limited content available online. Order your copy through our online shop or download the digital version from the iTunes store to access the full contents of this issue.