Beer Roundup

クラフトビアの季節がやってきた! もちろんクラフトビアに旬というものはなく、いつ飲んでも美味しい。しかし、たいていのビアフェスは暖かくなってから開催されるものだから、まあ言ってみればクラフトビア・フェスティバルの季節が本格的に始まったということだ。

今年のフェスティバルのスタートを切ったのは、志賀高原ビールが地元企業と共催したスノーモンキー・ビアライブだ。3月中旬、2日間の3部構成で、国内最高のクラフトビアや美味しいフード、そして音楽を楽しむフェスティバルがスキーリゾートで開催された。音楽はNabowaやAFRAといった著名なアーティストがフィーチャーされ、フォーク/ジャム・ミュージック/ヒップホップといった様々な要素の融合。フェスティバル開催にはリスクがあるが、主催者たちはこの初開催のイベントを成功へと導いたと思う。クラフトビアと音楽の組み合わせはとても素晴らしく、来年へのさらなる発展を期待させる。見てろよ、Fuji Rock!

同じ週の日曜日。京都(今、最も多くの醸造所があると主張する街)の4つの醸造会社の共催により、地下鉄駅内の広場でクラフトビア・フェスティバルが行われた。街の支援と、地下鉄からも強力な宣伝のサポートを受け、数千人にのぼる客が押し寄せた。開始早々にビールが底をついてしまった2つの会社は、ケグの補充に醸造所へと戻ることとなった。見たことのないような長蛇の列ができ、待ち時間は最長 30分にも及んだ!京都の人々がクラフトビアにかける情熱はとても熱く、同時に彼らは忍耐強くもある。京都のビアシーンの高まりを感じさせるものだった。伝統的なレストランでもクラフトビアの需要が伸びており、このトレンドはしばらく続くのではと思われる。

4月初旬には秋葉原で、ニッポン クラフトビアフェスティバルが初めて開催された。「東京リアルエールフェスティバル」が「日本クラフトビアフェスティバル」に組み込まれる形で、日本最大級のイベントとなった。3,500人もの飢えたビア・ヴァンパイアが押し合いへし合いし、特に前半の会場はもみくちゃ状態だった。ありがたいことにカラスの群れはまばらになり、ビールを最後まで楽しむことができた。参加者が選ぶ人気投票では、岡山県の「独歩ビール」、初参加の「アウトサイダーブルーイング」、そしてダークホース「はこだてビール」が受賞した。イベントのすべての企画運営はブルワーとボランティアによるもので、来年はさらに素晴らしいイベントが期待できるだろう。

4月下旬には六本木のミッドタウンで、キュジーヌ・デュ・グランビエールが優雅な環境の中、開催された。毎年恒例のこのイベントには、2つの独自の特徴がある。一つは、アロマティック・ビールに重点を置いていること。もう一つは、参加費をプラスすれば、高級ケータリングフードを楽しめるというもの。ハイグレードなビールに合う、素晴らしいフードも一緒に楽しまない手はない。欲を言えば、地元の店のフードも楽しみたいと思う。

世界で最も驚くべきビールのイベントといえば、クラフト・ブルワーズ・カンファレンス(CBC)だろう。5月初旬にサンディエゴで開催され、多くの国から数千人のブルワーや業界関係者が集った。CBCでは醸造、販売、料理とクラフトビアの相性、クラフトビア・バーの経営など、3日間に渡り様々なトピックの講座が開かれる。企業による巨大な製品展示場もある。醸造システム、部品、瓶詰め機械、ホップ、タップのハンドル、ラベル印刷機、モルトなど。そうそう、地元の醸造所を巡るツアーで大量のビールが消費されたり、参加者が滞在するホテルには、元Pizza PortのJeff Bagbyさんが130ものタップがある仮設バーを作ったんだよ!

CBCはプロの醸造家や業界関係者にとって参加必須のイベントだ。日本の醸造家も、来年ワシントンD.C.で開催されるこのイベントに参加することを強くお勧めしたい。より詳しいレポートは本誌ウェブサイトでチェックしてください。(www.japanbeertimes.com)

CBCはまた、2年毎にワールド・ビア・カップを主催している。今年のコンテストには54カ国、811の醸造所から、90のカテゴリーに対して3,949件もの参加登録があった。審査員は29ヶ国の218名で、日本からは(本誌発行人のライ・ベヴィルも含め)9人の審査員が参加している。国内20以上の醸造所からエントリーがあり、名誉あるメダルを受賞したビールもあった。fruit wheat beer部門では箕面ビールが、smoked beer部門では富士桜高原ビールがそれぞれ金賞に輝いた。スワンレイクはアンバーで銀賞を、湘南ビールはrobust porter部門でチョコレート・ポーターが銅賞を受賞した。また一方で、ナガノトレーディングが輸入しているビールが16個のメダルを受賞し、蝦夷麦酒も数えきれない程のビールを輸入することとなった。ウェブサイトで詳細をチェックしよう。

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