Popeyeはここ近年、世界最高のバーという称号を幾度も得ている。東京の東部、いくぶん外れにあるこの人気店では、70銘柄ものドラフトビアが最高の状態で管理されている。そしてもう一つの魅力は、カリスマオーナー・青木辰男氏の存在だろう。彼は日本のクラフトビア・シーンの創始者として知られてきた。疲れを知らないタフガイは良質なクラフトビアを求める提唱者であり、毎年恒例の東京リアルエールフェスティバルと、最近ではニッポンクラフトビア フェスティバルの主催者でもある。
ビールのメニューには、国内の一流醸造所のクラフトビアが並ぶ。Popeyeでは、地域の珍しいビールだからとか、実験的だからといった理由だけでラインナップに加えられることは決してない。彼は常に品質の高いビールを求めており、標準以下のビールを造る醸造家には躊躇うことなく厳しい意見を述べる。Popeyeでは国産クラフトビアのみならず、 アメリカやベルギー、ヨーロッパの選りすぐりのクラフトビアや、独自の契約醸造所の製品も楽しめる。スタッフの教育にも熱心なので、何を飲むか迷ったときには尋ねてみよう。店のあちこちに掲げられた価格表はちょっと変わっていて、パイントグラスが¥924、 ¥1,029、¥1,155といった具合。ビールの平均価格は¥1,000ほどで、東京の標準よりも少し高め。パイント、ハーフパイントの他に、バーレイワインはブランデーグラスで味わえる。ビア・サンプラーやビア・タワー(シェアにおすすめ)も人気がある。様々なお得クーポンがあるので、ウェブサイトをチェックしてプリントアウトしよう。会員登録するとさらに割引や特典を受けられる。
フードは、クラフトビア・シーンが爆発的に盛り上がるよりも前から、典型的なパブ料理を提供している。ピザ、ソーセージ、チキンといったもので、特別な料理や値の張るもの、それ目当てに店を訪れるといった類のものではない。しかしホップを使ったピザなどが時折、登場することもある。ちょっとした軽食が欲しいときは、人気の螺旋状ポテト、スネークポテトチップスがオススメだ。
グループで訪れるなら木製のテーブルのブース席があり、一人のときは曲線状のバーカウンターで。愛煙家には外にテーブルが少しある。壁や天井にはビールやパブのグッズが所狭しと飾られていて、スクリーンにはスポーツ番組が流れる。ここにはいつも、楽しいほろ酔いの雰囲気がある。あなたもきっとその雰囲気に溶け込んでいくことだろう!