Long Root Hazy IPA


先日紹介したが、パタゴニアプロビジョンズが手がけるロングルートビールシリーズに新作が登場した。このシリーズのビールは聞いたことがないという人もいるかもしれないが、パタゴニアプロビジョンズは、アウトドア用品で有名なパタゴニア社が展開する、オーガニックや動物福祉、持続可能性に配慮した食品・飲料事業である。数年前に「ロングルートペールエール」を発売してクラフトビールにも参入。その後、「ロングルートウィット」「ロングルートIPA」をはじめ、伝説のブルワリーともいわれるドッグフィッシュヘッドとコラボした「カーンザピルス」をリリースしている。どのビールも多年草の穀物「カーンザ」という植物を原料につくられている。

日本国内ではパタゴニアの直営店や小売店などで販売されているが、このビールは環境に配慮して製造されただけでなく、味のレベルが高く、とても美味しいのがポイントだ。

最新作は「ロングルートヘイジーIPA」で、これまでの中では一番のお気に入りかもしれない。IPAと同様、今回もビールのメッカともいえるオレゴン州のポートランドにあるホップワークス・アーバン・ブルワリー(HUB)で醸造。ビールの色は明るめの濁ったオレンジ色で、柑橘と南国のような香りが特徴的だ。口に含むとトロピカルな果実の味わいが広がり、ホップの苦味も強すぎず、後味も甘くなくさわやか。ホップと麦芽のバランスがとても良くとれたビールである。アルコール度数は6.2%としっかりした味わいながら、ハイキングなどの運動のあとにもぴったりだ。

缶ビールはこれまで同様、パタゴニアプロビジョンズのウェブサイトのほか、日本各地の酒販店でも購入が可能。バーやレストラン関係者で、樽が欲しいという場合は輸入代理店のえぞ麦酒へぜひお問合せを。