World Beer Cup 2022
ワールドビアカップ(以下WBC)は当大会を「世界で最も権威のあるビールコンペティション」と称しているが、実際はそれ以上だ。2年ごとに開催されるこの大会は、世界各国からのビールを称える祝祭である。ブルワーにとっては、貴重なフィードバックはもちろんのこと、受賞という栄誉が得られるいい機会だ。2020年はコロナ禍で中止になったが、2022年は開催する。
1996年に始まったWBCだが、2018年の大会では66カ国の2525ブルワリーから、8234種ものビールが出品された。カテゴリー数は、伝統的なスタイルから近年人気が急上昇したスタイル(木樽熟成ビールや新しいIPAなど)まで、合わせて101ものカテゴリーが設定されていた。そして今回はさらに111まで増えている。そしてなんと、日本酒にインスパイアされたビールの出品が増加していることから、「Experimental Beer」(実験的なビール)カテゴリーに、「Ginjo Beer or Sake-Yeast Beer」(吟醸ビールや清酒酵母ビール)が追加されたのだ。
日本はこれ以外にも数多く足跡を残してきた。年々競争が激しくなっているにもかかわらず、1996年の開催当初からずっと賞を受賞している。前回の審査員は33カ国から295名が参加、もちろん日本人も含まれている。審査員はビールを審査して順位を決めるだけでなく、ブルワーに有益なフィードバックをする仕事が課せられている。審査員はすべて官能分析のできる業界のプロ(メディアも含む)で、大会を運営している米国のブルワーズアソシエーションによって入念なチェックを受けて選ばれている。
醸造所申請とビール登録は10月26日から11月10日まで。出品を考えているブルワーは早めにカテゴリーやスタイルの説明についてチェックしておいた方がいいかもしれない。米国以外のブルワリーは国際的な統合拠点でのサンプリングがおこなわれる2022年2月28日から3月9日にビールを発送する(日本ではナガノトレーディングが配送を請け負う。これについては下記参照)。授賞式は2022年5月5日、クラフトブルワーズカンファレンスの期間中(5月2日~5日)にミネソタ州ミネアポリスで開催予定だ。
たくさんのブルワリーが参加することをおすすめする。日本のブルワリーが受賞すると国内のビールファンたちも嬉しいし、世界へ向けて日本のクラフトビールをアピールすることもできるのだ。
くわしくはWBCのサイトをチェック:www.worldbeercup.org
統合拠点への配送についての問い合わせはこちらへ。(ナガノトレーディングが担当)
宛先:
〒135−0064
東京都江東区青海3丁目2−17
ワールド流通センター
「WBC 2022」
担当: Takayuki Myohoji
EMAIL: t.myohoji@naganotrading.com
注:ブルワーズアソシエーションの依頼で本誌上にWBCについての広告を掲載しているが、参加ブルワリー数に対する報酬などを受け取ることは一切ない。