相互のつながりがますます深まっている世界で、スープは国境を超え、異文化でも浸透している。ある文化の定番のスープが、もはやほかの文化でも珍しい料理ではなくなってきている。スープの良いところは、たくさん作って冷凍保存もできることだ。仕事で忙しい人、学生、乳児を抱えた親たちも、前もって大量に作っておけば、解凍してすぐに食卓に出せる。このレシピは8人前だが、一人で全部食べてもいいだろう!
このスープにはどのようなビールが合うだろう? 通常、スパイシーなものにはホップが利いたペールエールやIPAが合うが、ハバネロなどの辛い原材料を使ってポーターやスタウトをつくっているブルワーもいる。焙煎された麦芽の味が辛さをマイルドにしてバランスを取ってくれるのだ。メキシコでは軽めのラガーが主流だが、それは暑い天気の中で飲みやすいということが理由に挙げられる。ウィーンラガーを飲んでみてはいかがだろう。19世紀、オーストリアのブルワーたちがメキシコに移住したとき、このスタイルも一緒に持ち込んだ。琥珀色で、よりコクがあり、麦芽の甘さも感じる。ネグラモデロとドスエキスがウィーンラガーの有名ブランドだが、シエラネバダやグレートレイクスなど多くのクラフトブルワリーも、このスタイルのビールをつくっている。
使用するスパイス:
チリペッパー(粉末) 小さじ1
黒コショウ 小さじ1
クミン(粉末) 小さじ2
ローリエの葉 2枚
にんにく(みじんぎり) 3片
パプリカ(粉末) 大さじ1
オレガノ(粉末) 大さじ3
ほかの材料:
オリーブオイル 大さじ3
玉ねぎ(さいの目切り) 中1個
にんじん(みじん切り) 1個
セロリ(みじん切り) 2本
赤唐辛子(種を取ってみじん切りにしたもの) 小2本*
パプリカ(種を取ってスライスしたもの) 2個
缶詰めのコーン 400g
トマト(みじん切り) 中5個
豚肉、牛肉または豆腐 500g**
水 8カップ
*唐辛子(小さじ1-2杯)もしくは好きなチリペッパーで代用可
**肉には、プルドポークや細切り牛肉、特にブリスケ(むね肉)がおすすめ
作り方:
1 大きなスープ鍋にオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子を入れて柔らかくなるまで炒める。チリペッパー、クミン、パプリカ(粉末)、コショウを入れて2分間さらに炒める。
2 トマト、コーン、パプリカ、にんじん、セロリを入れ、スパイスと混ざるように炒める。水とローリエの葉を加え、ぐつぐつなるまで煮る。
3 肉(または豆腐)とオレガノを加え、1時間ほど煮込む。裂かれた肉を使っていない場合は、煮込んだ後に肉を取り出し、手で引き裂いてから鍋に戻す。
4 お皿に盛り、お好みでチーズやパクチー、コーンチップなどを散らす。
一度冷えてから温めた方が、スパイスの香りが肉にしみこむので味わいが深くなる。ブラックビーンズ(黒インゲン豆)や残りご飯を加えたり、色々なアレンジが可能だ。新鮮な材料がベストだが、缶のトマトを使ってもよい。
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