シュピゲラウ(Spiegelau)ビアグラスは日本のクラフトビールシーンで着実にその存在を確立しつつある。人々のビールに対する認識や楽しみ方をいい方向に変えている。 その象徴的なIPAグラスは特に、熱狂の渦を巻き起こしている。昨年のホップレボリューションイベントでは来場者に一脚ずつグラスが配られ、幾つかのマガジンでも紹介された。
そのIPAグラスと似ていて、シュピゲラウのビアグラスシリーズの中で最も新しいデザインが、スタウトグラスだ。IPAグラスがシェラネバダとドッグフィッシュヘッドの共同開発によって生まれたように、スタウト用のそのユニークな器はローグとレフトハンド・ブルーイングによって開発された。今回もまた、この2つのブルワリーがワークショップ方式を行った。素晴らしいスタウトのアロマとフレーバーを最大現に引き立たせる形状を見出すまでマイナーチェンジを繰り返し、様々な異なったデザインを試した。
シュピゲラウのスタウトグラスは滑らかな底部の形状が特徴で、ホップアロマを引き出す波のような凹凸形状のIPAグラスの底部とは異なる。ビールを注ぐとCO2がグラス側面を立ち昇る姿はギネススタウトで象徴されるそれに似ている。チューリップ型のそのボディはまた、飲む人がロースト感や、チョコレートとコーヒーのアロマを存分に堪能できるよう、IPAグラスに比べやや低く幅広い。
デンバーで行われたCBC(クラフトビール・カンファレンス)で我々は、シュピゲラウのマット・ラクウォスキが指揮をとったスタウトグラスのデモンストレーションを体験した。彼は昨年IPAグラスを発表するために日本を訪問している。その結果は目を見張るものだった。ローグの代理人が打ち明けた(笑いを誘いながら)、彼がバーに行く際はマイグラスを持参するほどだそうだ。しかしデモ終盤では笑っている人は誰もいなくなる。マットが招待客に、アロマと味わいが良くなることを確信した人に挙手を求めたところ、全員が手を挙げた。その会場の客は、ほとんどがブルワー達だった。
スタウトグラスはまもなく6月に日本に上陸予定。ジャパン・ビア・タイムズは現在、ローグとレフトハンドのインポーター達、更に日本のクラフトブルワリー2社とともにイベントを計画中です。我々は、ビールは可能な限りベストなコンディションで消費されるべきだと考えます。これらのグラスはそれを叶えてくれる。詳細についてはジャパン・ビア・タイムズのウェブサイトにて随時お伝えします。
This article was published in Japan Beer Times # () and is among the limited content available online. Order your copy through our online shop or download the digital version from the iTunes store to access the full contents of this issue.