Beer Roundup

夏から初秋に季節が移り変わるにつれて、クラフトビア産業も全速力で前進し続けている。8月の終わりに開催された「全国地ビールフェスティバルin一関」では小さなトラブルがあった。初日に電車の運行が大きな余震によって一時中断され、喉の渇いた多くのビール愛好家が足止めされてしまった。このすてきな東北の街は、3月11日の震災を考慮してフェスティバルを開催するかどうか五分五分の討論をしたが、開催することを決めた。本当に良かったと思う。フェスティバルを支えるために日本全国からやって来たビール愛好家、参加者はとても素晴らしかった。

9月初旬には、確実に成長を遂げている広島で「地ビールフェスタ in ひろしま 2011」が開催された。その翌週には、おしゃれな雰囲気の六本木ヒルズアリーナで「ベルギービールウィークエンド東京 2011」が4日間に渡り行われ、21,000人を惹き付けた。そして9月の最大のイベントは、日本地ビール協会により開かれた「チャリティ・ジャパン・ビアフェスティバル横浜2011」だ。週末の3日間に10,000人が訪れた。さらに季節が進み、同協会がクラフトビア醸造家の会議を開催し、海外の醸造家を東京に招いて彼らの知恵と知識を分かち合った。

10月の初めにはニューヨークの日本協会で、特別講演とビール試飲の夕べが開かれた。ブライアン・ベアードさんは「日本協会で日本のクラフトビアについて、初めてセミナーと試飲会ができたことはとても嬉しいです。200人に及ぶゲストにお集まりいただき、クラフトビアの日本市場の17年に渡る歴史を話し、ベアードビールやエチゴビールさん、伊勢角屋麦酒さん、常陸野ネストビールさん、コエドビールさんといった沢山の日本のクラフトビアを試飲していただけました。」と話してくれた。コエドビールの代表取締役社長 朝霧重治さんは「私たちはNYで実り多い時間を過ごすことができました。前向きでフレンドリーな人々で、試飲の前には熱心に私たちの歴史を聞いてくださいました。弊社の”紅赤”ビールの良い評判を聞けたことが一番嬉しかったことです。味は言うまでもなく、地元産の薩摩芋を使用しているというコンセプトが多くの方に受け入れられていました。その夜のお気に入りのビールだと話しかけてくださる方も、かなりいらっしゃいました!」と語ってくれた。そして、エチゴビールの中村和正さんのコメント。「震災後もアメリカの皆さんはエチゴビールを変わらず愛してくれています。このイベントでもエチゴビールのファンに会うことができました。NYの皆さんに楽しんでいただけたことが今回の何よりの収穫です。」

次号、「Nippon Craft Beer Festival 2011」のリポートをお楽しみに。

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