World Beer Awards 2025

(English below) 日本は、世界のビール大会においてこれまでも優れた成績を収めてきた。特にワールド・ビア・アワードではその傾向が顕著に現れるようで、2007年から数々の賞を獲得している。日本の消費者の多くが、受賞したビールのラベルやSNSでの投稿、マーケティング資料などに誇らしげに飾られた受賞シールを見たことがあるだろう。今年の大会もエントリー受付中で、私たちとしてもぜひ多くのブルワリーに挑戦してもらいたいと思っている。それが何故か知りたい方はこのまま読み進めてほしい。 本大会は、厳しい基準のもとで行われるブラインドテイスティング形式の大会だ。最初のラウンド(各国ごとに行われる)では、審査員が10のカテゴリーそれぞれにおいて、日本のベストビールを選定する。カテゴリーには「ダークビール」「IPA」「ラガー」「スペシャルティビール」などがあり、それぞれさらに細かいスタイルに分かれている。IPAなら、インペリアル/ダブルIPA、セッションIPA、アメリカンスタイル、イングリッシュスタイルなどが含まれる。各スタイルで金・銀・銅のメダルが授与され、そこから各国のスタイル別の受賞者たちが「世界一のスタイル」の座をかけて戦う。そして最後は、各カテゴリーのスタイルチャンピオンたちが集まり、「ワールド・ベスト」の称号をかけた、白熱の最終決戦が待っているのだ。 もちろん、審査は世界各国から集まった審査員によって行われる。受賞者はその実力をきちんと評価され、公式サイト(www.worldbeerawards.com)で紹介されたり、ビールやマーケティング資料などに受賞シールを使うことができる。その受賞シール用のデザインやプロモーション素材も、WBAが各ブルワリー向けにカスタマイズして提供してくれる。ちなみに本大会で10年以上にわたって安定して好成績を収めている全国的に有名なブルワリーには、箕面ビールやスワンレイクビールがいるが、近年はそれ以外にも多くのブルワリーがその頭角を現している。 エントリー書類の提出締切は5月30日で、ビールの発送締切は6月4日だ。そして、受賞者の発表は2025年8月13日を予定している。質問や興味のあるブルワーやブルワリーの方は、日本国内でのサポート窓口として「ウイスキーマガジンジャパン」が対応しているので、気軽にこちらまで連絡しよう:info@whiskymag.jp  基本情報(英語)についてはwww.worldbeerawards.com へアクセスを。そして去年の大会に関する情報(日本語)はこちらへ:http://whiskymag.jp/wba2024/ 日本のブルワーの皆さんの検討を祈る! Japan has traditionally performed well on the world’s stage when it comes to beer competitions. That has been the case especially with the World Beer Awards, which has been giving out best-of-category awards since 2007. Many consumers in Japan may even recognize the award seals that…

コトブキテクレックス、日本唯一の飲料技術展「DRINK JAPAN 2024」に出展

クラフトビールや飲料業界向けの製造設備を提供するコトブキテクレックス株式会社は、11月20日から22日まで幕張メッセで開催される「DRINK JAPAN 2024」に出展する。同社のブース(南1ホール・2-52)では、250Lクラフトジン蒸留設備やPET用充填機を展示予定。また、ビール醸造設備やモルト製造プラントに関する情報提供も行う。 同社は、日本と中国の工場で徹底した品質管理を実施し、長期的な信頼性と収益性を重視した製造設備とアフターサービスを提供している点が特徴だ。これにより、ユーザーにとって安心して使用できる設備を実現し、業界内でもその技術力とサービスで知られている。 当日ブースでは、今年のInternational Beer Cup 2024で金賞を受賞したビールの試飲も可能だ。このビールは、コトブキテクレックスが運営する佐賀アームストロング醸造所で醸造されたもので、品質と技術力の高さを象徴している。また、機器の補修やメンテナンスに関する相談も受け付けており、他社製や海外製の設備にも対応可能とのこと。業界関係者にとっては、新たなビジネスの可能性を探る絶好の場となるだろう。Drink Japanの入場には事前の来場登録が必要なので、こちらから確認しよう。

World Beer Cup 2025

(English below) ワールドビアカップ(以下WBC)は世界最大で、最も威厳のあるビールの大会だ。2025年度の開催まではまだ数ヶ月あるが、出場登録はすでに始まっている。ブルワーの皆さんにはぜひ、この重要な大会に参加し、世界(そして日本のビール愛飲家)に日本のビールの美味しさを広めるチャンスを逃さないでほしい! この「ビールのオリンピック」において、日本のブルワリーは表彰台の常連だ。昨年の日本の受賞者には、South Horizon Brewing、箕面ビール、スプリングバレー、Bighand Bros. Beer、横浜ベイブルーイング、別府ブルワリー、横浜ビール、Devil Craftが含まれ、金メダルを獲得したブルワリーも複数いた。 2024年度のWBCでは、世界50カ国、2000箇所以上のブルワリーから9300ものビールがエントリーした。110種類のカテゴリーが用意されていたが、今年は112種類に増え、6種類のサイダー用カテゴリーも追加される。ベルギー、ドイツ、イギリスなどヨーロッパの強豪国で人気な伝統的なスタイルから、アメリカやその他の国で発展した近代的なスタイルまで幅広く受け付けている。さらにヒストリカル(歴史的)、エクスペリメンタル(実験的)など、珍しいカテゴリーも揃っている。エクスペリメンタルの中にはサブカテゴリーとして日本酒とビールのハイブリッドがある(麹、酒米、日本酒酵母を使用したものなど) 。 2024年度は、37カ国から集まった280名の審査員が集まり、そのうちの何名かは日本のプロだった。審査員たちが出場ビールを評価し、醸造家に貴重なフィードバックを与える。その中から選ばれた数点が次のラウンドに進み、ファイナルにたどり着いたビールに金、銀、銅メダルが贈られる(審査員がメダルに値しないと判断した時を除く。実は時々起こるのだ!)審査員たちは慎重に選ばれており、プロとしての仕事や講座で学んでいるため官能評価に長けている。 今年の出場登録は12月13日までだ。登録に関する詳細はWBCのウェブサイトでご確認を。ビールの発送期限は2025年3月までで、混載ポイントからはその道の達人たちが冷蔵のリーファーコンテナで輸送してくれる。授賞式は5月1日に、インディアナ州インディアナポリスのクラフトブルワーズカンファレンスとともに行われる。WBCのメダルは、士気に関してもPRにおいても、醸造場に大きな影響を与えるだろう。少なくとも、競い合うというのは楽しい! The World Beer Cup, one of the world’s largest, most prestigious beer competitions, is several months away, but registration is now open for 2025. Brewers, don’t miss your chance to enter this important competition to show the world (and Japan’s beer drinkers) just…

Drink Japan 2024

(English below) ドリンクジャパン2024が目前に迫っている!これは日本最大の飲料生産者向けの国際展示会で、今年は11月20日(水)から22日(金)まで開催される。プロの醸造家やこれから醸造家を目指す人にとって、このイベントは見逃せないものである。ヨーロッパのDrinkTechやアメリカのCraft Brewers Conferenceと同様に、原材料、醸造機器や部品、そしてラボ分析機器やソフトウェアなどのビール業界向けソリューションが展示される。また、ドリンクジャパンはビールだけにとどまらない。清涼飲料から蒸留酒まで、あらゆる飲料が網羅されている。多くのビール醸造所が他の飲料分野にも進出していることを考えると、このイベントの価値は業界にとってさらに高まっている。 今年の会場は幕張メッセで、出店者は400社、来場者は24,000人を見込んでいる。さらに今年は、プロ向けのセミナーが90件開催される予定で、去年の80件を上回る。これらのセミナーには、大手の大手ビールメーカーをはじめ、コカ・コーラ、伊藤園、スターバックス、ダイドーなど、飲料業界のリーダーが登壇する。ノンアルコール飲料のメーカーによるセミナーも、マーケティングや品質管理など、クラフトビール醸造家にとって参考になる学びが多い。クラフトビール業界からは、Far Yeast Brewing Company、ベアレン醸造所、ヤッホーブルーイングが登壇する予定だ(セミナーは事前予約が必要である)。 もし来場するなら、ぜひ訪れてほしい出展者ブースがいくつかある。まずは、醸造及び蒸溜設備の国内生産者であるコトブキテクレックスだ。同社は佐賀でアームストロングビールの醸造と国産モルトの製麦も手掛けている。自社製モルトを使った同社のビールをブースで試飲できるので立ち寄ってみてほしい。2024年のインターナショナルビアカップで金賞を受賞したほどの品質だ。酵母をお探しの方は、Fermentisのブースを訪れ、国内で新たに提供開始されたドイツ産酵母をチェックしてほしい。缶詰や瓶詰をはじめとするパッケージングについては、ぜひCowboy Craftのブースへ。コロナ禍に数十もの充填設備を設置し、多くの醸造所を救った実績を持つ。彼らの献身的な姿勢や知識、専門性は抜群である。他にも訪れるべきブースがたくさんあるのでぜひ会場に足を運ぼう。 ドリンクジャパンへの参加は無料だが、ウェブサイトで事前に来場登録が必要である。英語でのサポートもあるが(出展者の多くは英語も堪能)、セミナーでの通訳は限られている(有料で通訳をつけることも可能)。迷っているなら参加することをおすすめする。イベントへの参加を通じて、新しい繋がりやビジネスチャンスが生まれるかもしれない。実際にそのような機会が生まれる場がこのイベントにはある。 Drink Japan 2024 is just around the corner! This is Japan’s largest beverage producer expo and this year it takes place from November 20th (Wed.) to the 22nd (Fri). Whether you are a professional brewer or brewer-to-be, this is an event you probably…

American Craft Beer Experience (ACBE)

(English below) アメリカのブルワリーは世界最高のクラフトビールを数々生み出しており、それらは年に1度開催のイベント、アメリカンクラフトビールエクスペリエンス(以下ACBE)で飲むことが可能だ。。9周年を迎える今年は11月1日から3日までウォーターズ竹芝で開催され、日本のインポーターが取り扱う素晴らしいビールが揃う。このイベントのために集まったビールは本当に美味しいものばかりだ。小売業者は自身のバー、ボトルショップ、レストラン用のビールを探すことができ、一般の来場客もビールを飲んで楽しいひと時を過ごすことが可能だ。屋外で開催されるこのイベントは入場無料で、注文の際に支払いをする。価格も手頃だ。 会場には40ヶ所近いブルワリーのビールが集結する。例年同様、一部のブルワリーの代表者やブルワーも参加予定だ。実際に私たちは、彼らがこのイベントの参加を楽しんでいると聞いたこともある(結局のところ、彼らにとっては日本に行くチャンスなのだ!) ぜひこの盛り上がりに参加し、彼らと交流してみてほしい。こういった経験も、このイベントの楽しみの一つだ。また、ビールと合わせて楽しめるキッチンカーや、ライブ音楽もある。 さらに、主催者たちは10月20日までビアスタイル診断という面白いキャンペーンを行っている。彼らのウェブサイトで自分のビールの好みに関する診断を受けると、イベントで飲むべきビールスタイルをおすすめしてくれるというものだ。それだけでも楽しいが、さらにその結果画面のスクリーンショットをSNSに投稿することで、抽選でアメリカのクラフトビールまたはグラウラーが当たる。ACBEに参加するブルワー達の中には、イベント前後に他のお店での独自イベントを開催するという者もいる。私たちやインポーターたちのSNSで情報をチェックしよう。 11/1 (金) 16時〜20時 11/2 (土) 12時〜20時 11/3 (日) 12時〜20時 ウォーターズ竹芝、東京都港区海岸 1-10-30  ウェブサイト: https://uscraftbeer.jp American breweries make some of the world’s best craft beer, and that’s on display at the annual American Craft Beer Experience (ACBE) held in Tokyo this year from November 1st to the 3rd at Waters Takeshiba. Now…