Scotch Eggs



スコッチエッグは、「スコッチ(スコットランドの)」を名に冠するが、その実ロンドンの百貨店、フォートナム・アンド・メイソンで1700年代初期に開発されたという噂だ。フォートナムがフードの人気を高める必要があったとも、またスコッチエッグがインドの料理・ナルギシコフタにそっくりであったともいわれている。インド亜大陸にコネクションのある東インド会社が、はるかイングランドでもこの料理を簡単につくれる方法を教えたのだろう。「スコッチ」という部分は、何世紀も前の言葉で「カットされた、または切れ目が入った」を意味する「scotched」が由来であるとされる。

この情報を頭の片隅に置いておくか完璧に忘れ去ってしまうか、どちらにしてもIPAを手に、スコッチエッグづくりに取り掛かろう。IPAとスコッチエッグ、この組み合わせは一口でインドと英国の両方の味が楽しめる。「料理中の飲酒」スキルに自信たっぷりであれば、スコッチエッグが本当にスコットランドの発明であった場合のために、ビールのそばにスコッチウィスキーを置いておこう。いずれにせよスコッチエッグは現在、日本の多くのブリティッシュパブを含め、世界各地のブリティッシュパブで提供されている。このレシピはビーイージーブルーイングのシェフである大沢拓也が考案したもの。本場の味を、あなたのキッチンに。

スコッチエッグ


材料

タネ
・合挽き肉 300g
・卵 1個
・砂糖 小さじ 1
・塩 小さじ 1
・ナツメグ 小さじ 1/4
・オールスパイス 小さじ1/4
・セージ 小さじ1/4
・ブラックペッパー 小さじ1/4
・ホワイトペッパー 小さじ1/4
・ガーリックパウダー小さじ1/4

・卵 4個
・パン粉 適量
・小麦粉 適量

作り方
1)沸騰したお湯に卵を4個入れて6分半茹で、半熟卵を作る。茹で上がったら水で冷まして殻を剥く。

2)ボールにタネの材料をすべて入れ、粘り気が出るまでしっかりこねる。

3)半熟卵に小麦粉をまぶし、4等分にしたタネで卵を包む。

4)タネで包んだ卵に小麦粉、溶き卵、パン粉、溶き卵、パン粉の順で衣をつける。(肉汁を閉じ込めるためにパン粉は2度づけする)

5)170度の油で約10分、キツネ色になるまで揚げる。

6)半分にカットし、お好みでトマトソースを添える。

This article was published in Japan Beer Times # () and is among the limited content available online. Order your copy through our online shop or download the digital version from the iTunes store to access the full contents of this issue.