Kirin Retraction

本誌最新号に誤訳箇所があり、誤解を招く情報を提供してしまった。74ページの「the original organizers have decided to hand the reins over to Kirin」という原文を、75ページの日本語訳で「元々の運営を務めてきた主催者が、その権利をキリンに譲ることを決めた」と伝えている。この『権利』という言葉に誤りがあった。東京ビアウィークのある関係者によると、キリンに渡った権利などというものは存在しない。英語での「hand the reins over」という言い回しは広い意味を持っており、確かに「権利を譲る」という意味も含んでいる。しかし、ここでは「キリンは委員会で役割を得た。そしてその役割の持つ影響力は大きい」という意味合いを持っていたのだ。ある意味で、訳は合っていたのだが、この文脈では間違っていた。

原文での言葉の選択について慎重に審議した結果、これも誤解を与える可能性があり、より明確にすることができたかもしれないということは私たちにも理解できる。しかし、キリンが東京ビアウィークにおいて重要な役割を担い、その巨大な力をイベントにもたらしているという私たちの見解は変わらない。この結論は、本誌スタッフと私が同イベント実行委員会の一部のメンバーと交わした会話に基づいている。また、同イベントにとってキリンが強力なパートナーであるということは明らかである。キリンはただの委員会メンバーの一員なのだろうか。食品・飲料業界(そしてメディア)においてキリンの影響力は広範囲に及び、マーケティングやプロモーションを助けることができる。組織をまとめる力もある。他にも挙げられることはたくさんある。同委員会がキリンの強みに頼るというのは賢明だろうし、イベントにとっての利点となりうる。もし同委員会がただのメンバーを求めていたのであれば、バーや小規模企業の経営者をいくらでも招いていたはずだ。

しかし私は引き続き、キリンの参加によって最大の恩恵を受ける企業が、クラフトビールシーンを築いてきた小規模のバーやレストラン、小売店であることを願う。だからこそ、該号ですでに述べたように、あなた方に東京ビアウィークのイベントでそれらの店を訪れることを強く勧めているのだ。私たちが心からお礼を言いたい対象は彼らである。そして彼らが利益を得て喜ぶのであれば、キリンも感謝されるにふさわしい。


(クラフトビールと大手がつくる大量生産型のビールに対する我々の立ち位置については、2部構成の 『Craft Beer is Dead』『Craft Beer is (not) Dead』を参照されたい)